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概要:「NARUTO」女性向け二次創作テキスト共同サークル企画・連絡所  傾向:うちはイタチ×うちはサスケ

01:オープニング

「サスケ、愛してるぞ」
兄さんが急に愛を囁き始めた。そう、ラブストーリーは突然によろしく囁き始めた。
その意図がまったく理解できない俺がぽかんとしていると構わず兄さんは続けた。
「さあ、サスケ、お前も言うんだ。『兄さん愛してるよ』って!」
そう言って右手を差し出してきたが、どうしろというのだ。どうしろと。
「はぁ?!なんだよ急に」
俺が手を払いのけ、睨むと兄さんは腰に手をあて、
「そういう企画だ」
なんだ、そのドヤ顔は。
「企画?」
「そう、アニナル「お前をずっと愛してる」記念に大晦日までに俺達うちは兄弟が互いに108回愛してると言い合う腐女子的企画だ(どーん!キメ顔)」
「ふじょ・・?何言ってんだ、アンタ」
イタチの言動が理解できなさ過ぎて困る。俺の兄さんがこんなに理解不能な人間のはずがない。
でも理解できないどうしよう・・!
「コツコツやらなきゃこの企画主二人が大晦日に晦日そばも食えず、紅白も見られず、ひたすらパソコンに向かわなければならなくなるからな」
「や、誰だよ。企画主って。そんなん俺の知ったことか!」
ていうか、兄さん明らかに何か俺には見えない誰かと会話してるよな。
な、それ誰だよ。笑わないで聞いてやるから言ってみろ。それか馬鹿にしないから何か拾い食いしちまったのなら言え。解毒治療してやるから。
とにかく俺の知ってる兄さん戻ってこい!いや、お願い戻ってきてください!
そんな俺にお構いなしで兄さんはハリウッド映画の俳優のようにやれやれと肩を竦めて、
「強情なやつだな(ため息)一言俺に『兄さん、愛してるv』と言えばいいだけの簡単なお仕事じゃないか」
その目がさあ言え、やれ言えと期待に満ちてきらきらしている。
おい。
「それ、アンタがただ単に俺に言わせたいだけだろうが!!」
 
(うん、それ正解!)
 
そんな企画です。
 
 
皆様どうぞ大晦日までよろしくお願い致します。
 
エンディングはしきぶさんに任せちゃおうかな☆
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