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あくる日、イタチとサスケは若者のファッションを多く取り扱っている通りにあるアクセサリーショップまで出かけて行った。狭い店内だが、シルバーから皮、ビーズアクセサリーに至るまで幅広く取り扱っていた。
「ネックレスは任務で引っかけたりしたら危ないな」
「アンタの肩凝り用はその辺大丈夫なのかよ」
「あれはいつも服の下に入れてるから平気だ」
そういう問題か?と思ったが言わずにおいた。
「ピアスもなぁ・・あぶねぇし何より痛い思いをしてまでしたくない」
「それもそうだな。・・サスケ、これならさほど邪魔にもならないし、危険もないだろう」
そう言って差し出されたのはシルバーリング。飾りのないシンプルな作りだが、リングは少し太めで存在感がないということもない。
「兄さんがそう言うならそれでいい」
そうしてイタチチョイスの指輪を手にレジに行くと、イタチも同じものを置いて「会計は一緒でいいです」と言ってイタチが二人分の指輪の代金を支払った。
「二人で同じもの買ってどうすんだよ」
と帰りの道すがら、サスケが呆れたように言った。
「いやか?」
いつの間に取り出したのか、イタチの指には先ほど購入した指輪がはまっていた。
「別に・・」
そう言ってサスケはくしゃりと包みを握りしめた。
―数日後、木の葉警務部隊本部。
「隊長、息子さん、とうとう結婚されるんですね。おめでとうございます!」と言われてフガクは盛大にお茶を噴いた。
「は?!」
「イタチさん、左手の薬指に指輪していましたよ。結婚前からラブラブなんですね」
「な?ななななな???」
事態がまったく飲み込めず、フガクはその場に立ち尽くした。火傷した唇がひりひり痛かった。
―同時刻、任務中の第7班
「ちょ・・・サ・・さす・・さす・・サスケ君?!!?ひだ・・左手・・」
「どーしたんだってばよ?サクラちゃん」
「指輪!!指輪ぁーー!!」
悲壮な形相で悲鳴を上げるサクラを横目に
「ああ、これか。この前イタチと揃いで買ったんだよ」
「おおおおお揃いーーー?!お兄さんと?!サスケ君それどぉいうこと!?」
顔を真っ赤にして詰め寄るサクラを「サクラ~あんまり深くツッコむな。おそらくサスケは気付いてないから」とカカシが窘めた。
「?」
(兄弟でお揃いとか別に普通なんじゃねぇの?)
―同時刻、暗部休憩所
「イタチ、サスケは彼女でもできたのか?」
装備を解きながらシスイがこれから任務に就こうと用意をしているイタチに話しかけた。
「どういう事だ?」
「や、あいつ指輪してたから。結婚してねぇのに左手に指輪つけるってことは相当仲がいいってことだろ?」
「ああ、あれは俺とお揃いだ」
しれっ!
・・・・・・・
「は?」
「俺と揃いで買ったんだ」
「なんで?」
「サスケが俺とお揃いでもいいって言ったから」
しれっ!
「あ、そう・・」
仲、いいんだね。
その場でやり取りを聞いていた暗部の面々がそれ以上聞くことができなかったことは言うまでもない。
兄弟なのでお揃いは当たり前と思っているサスケェ・・