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任務の帰り、サスケはたまたま居合わせたサクラといのに捕まった。
今日はいつも着ている服と雰囲気が違うね?どうしたの?とはしゃぐ二人に、「ああ、乾かなかったから兄貴のを借りたんだ」と返した。
梅雨に入り連日の雨。洗濯物が乾かないと母がぼやいた。間の悪いことにしばらく遠征が続いたので、溜まりに溜まった洗濯物がせわしなく洗濯機の中で回り、暖簾よろしく居間にずらりと干されている。
とにかく着られればいいと兄の部屋の引き出しから一枚拝借した。イタチは長期任務で家を空けていたので一枚消えていたところで不自由しないだろうと踏んだのだ。
その代り帰って来た時には今度はイタチが出す大量の洗濯物に母が頭を抱える姿は写輪眼でなくても容易に予想できる未来だ。
サスケ自身、背はだいぶ伸びたと思っていたが、やはりイタチの方が体が大きいため、借りた服は若干その身に余った。しかし、その少し着崩した(?)感じがいいとサクラといのははしゃいだ。正直、服のセンス云々がよくわからないサスケは、サクラといのがこういうのが似合うああいうのはどうかと言うのを「別に」とか「そうか」と適当に相槌を打った。
家に帰ってからサスケがその話をすると、母は「アタナもイタチもその手のことはホント無頓着よね。修行修行って忍術ばっかりで。少しは興味持ちなさい」と笑った。
オシャレと言われも日々の任務でそんなことを気にしたこともなかったし、する暇もない。任務においては動きやすさ、機能性が重要であってデザイン性ではない。それでもあのガイとリーの服装はないなとサスケは思った。
数日後、家に戻るとイタチが帰ってきていた。早くに戻っていたようで、風呂も終え、普段着で家の中をウロウロしていた。
「おかえり、サスケ」と言われてこちらが言おうと思っていた「おかえり」が言えず、なんだかもやもやした。長期任務の跡はいつもこうだった。
風呂に入って夕飯までの時間をイタチと居間で過ごす。互いに任務のことや他愛ないことを話しているときに、ふと、イタチはどうなんだろうとい思った。兄もおしゃれのことを気にしたりするんだろうか?
「なあ、兄さん。おしゃれってどんなんだ?」
「・・どうした?急に」
「や、この前サクラたちに言われて・・しないのかって。母さんに言ったらやっぱりちょっとは気にしろって。別に興味がないわけじゃないがよくわからないんだ」
そう言うとイタチはふむっと顎に手をあて、何やら考え込んだ。
「俺も普段から意識しているわけじゃないからな・・俺たちは任務があるから服装をどうこうするのは難しいからな」
やはり、そう言う結論になよな、とサスケは少なからず胸を撫で下ろした。
「・・アクセサリーはどうだ?手軽につけられていいんじゃないか?」とイタチが手首の周りでくるりと指で円を描く。ブレスレットと言いたいのだろうか。なるほどいい考えかもしれない、と思った。服と違って色々考えずにすむのもありがたい。しかし肝心なのは、
「何をどうつけたらいいんだ?そう言えば兄さん、ネックレスしてたよな?」
「あれはネックレスじゃない。肩凝り解消用だ」
「ピ○プマ○ネループかよ!!」
(あの首周りの輪っかにはそんな効果があったのか・・知らなかった)
「明日は休みだろう?俺も丁度休みだし一緒に見に行くか?」
「いいのか?」
思いがけないイタチの言葉にサスケが顔を上げる。
「ああ。久しぶりに休みが被ったしな」
そんな二人の会話を傍で聞きながら、フガクはなんだか嫌な予感しかしていなかった。
以前に式さんとLINEでやり取りしていたネタより。
式さんが「小咄化を全裸待機してる!」と言ってくださったので、書いてみました。
文字数が多すぎると言われたので2つに分けています。