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「絶対にチューしてはいけない24」
設定:21才暗部イタチ×16才中忍サスケ。同居実家暮らし。
縛り:ブラコンだけど、できてません。 ほっぺやおでこへのキスはセーフ。
戸棚の最上段の左端。
あと数センチ届かない場所。
爪先にぐっと力を入れて手を伸ばすが、引き戸にかりっと爪が掠るだけ。
いい加減背伸びをすることに疲れ、ぺたりと踵を床につけた。
踏み台を持ってこようか、と思案していたら、後ろからひょいと腕が伸びてさっきまで自分が開けようとしていた扉がからりと開いた。
「何をとるつもりだったんだ?」と聞かれ、巻物、と答えるとイタチはああ、あれか、と風呂敷にくるまれた巻物の箱を取り出した。
「こういう時はオレに頼れと言っただろう?」
そう言うとイタチはとんっとサスケの額を小突いた。
「あ…アンタに頼るほどの事じゃねぇよ!」
踏み台を持ってくればいいだけの話だ、と言って拗ねると、イタチは「そうか」と少し困ったように笑った。
どうせオレはちっせぇよ
兄さんがオレと同い年の時の身長にすら届いてねぇよ
でも、そんなことより
ありがとう、って言うのが先だった。
イタチの去って行った方を見ながら、サスケは小突かれた額をさすった。
■夕飯後のうちはさん家
「兄さん」
居間で涼んでいる兄さんの傍につっと座るサスケ。
「どうした?」
「さっきは…その、助かった。ありがとう」
「?何の話だ?」
「だから!巻物…とってくれただろ」
「ああ」
そんなことかと笑う兄さん。
「オレも兄さんくらい背があればいいのに…」
兄さんが16の時より背が小さい自分にもやもやするサスケ。
そんなサスケの頭をくしゃりと撫でて、
「お前はこのままで十分可愛いぞ、サスケ」
「お、男が可愛いとか言われても嬉しくねぇよ!」
「はは、そうか。許せ、サスケ」
でことん!
台所で一連のやり取りを聞いていたミコトママ
「そもそも16の男の子に可愛いはないでしょう…」
お題配布元:「確かに恋だった」様
お題では「こういう時は俺に頼れと言っただろう!」と叱っているような感じでしたが、今回はあえて言い聞かせるような方に改変させて頂きました。
この兄弟はコンプレックスにも萌えます。
5歳の年の差、身長差、忍びとしての力の差。
サスケは事あるごとに兄さんと比べられてコンプレックスを感じていますが、兄さんも実はサスケに対してコンプレックスを感じているんじゃないかなぁなんて考えたりします。
それはまた別の場所で形にしたいです。