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絶対にチューしてはいけない24」
設定:21才暗部イタチ×16才中忍サスケ。同居実家暮らし。
縛り:ブラコンだけど、できてません。 ほっぺやおでこへのキスはセーフ。
「う、ん…」
胸元で声がして目が覚めた。
目を開けて一番に目に入ったのはつんつんとした黒い髪の毛。
それがサスケのものだと認識するのに時間がかかったのは自分の寝起きの悪さのせいだろう。
昨夜、遅くに帰ってきたらサスケがオレのベッドで寝ていた。
枕元には巻物がいくつか転がっていたので、読んでいるうちに眠ってしまったのだろう。
サスケは時々こうしてオレの部屋でオレの巻物を読んでいる。
以前はオレのいる時に部屋に来てはオレに断りを入れて部屋に持って行っていた。しかし、サスケも中忍になって、任務で帰りが遅くなったり、遠征に出たりと、互いに家で顔を合わす時間が少なくなった。なので、好きな時にここで読んでいいとサスケに言っておいた。
それからサスケはちょくちょくオレの部屋で巻物を読むようになった。
疲れていたのか、深く寝入っており、呼びかけても目を覚まさなかった。せっかく眠っているのを起こしては可哀想だと、巻物を棚に戻し、オレもその横で眠ったのだった。
枕元の時計を確認し、体を起こそうとする。…が、動けない。
器用なことにサスケの腕がオレの胴に巻き付いていた。
オレはお前の抱き枕じゃないぞ、と頬をぷにぷにと突いてみた。
しかし、ううんっと眉を顰めただけで目を覚ます気配がない。
参ったな。一応オレには今日も任務があるのだが…
縄抜けの要領でサスケの腕から抜けようとした時、サスケがいっそう強く抱き着き額を擦りつけ
「ん、にいさん、いっちゃやだ…」
その一言に思わず吹き出しそうになった。
おそらく小さい頃の夢でも見ているのだろう。
毎朝アカデミーに行くオレに「行かないで!」と泣いていたサスケ。
そんなサスケももう16になり、オレの後をついて回っていた頃の頼りない印象はない。最近は頼もしさすら感じる。
幼い頃のように「行かないで」と縋りつかれることなんてもうないと思っていた。
「オレを困らせたいとしか思えないな」
サスケがつらくないように抱き返す。幼い頃のようにすっぽりと収まることはないが、懐かしい感覚に頬が緩んだ。
同じシャンプーの匂いのするサスケの髪に口づけて、サスケを抱いたまま印を結んだ。
数時間後、ダンゾウ様の執務室に現れた兄さんの影分身。
「イタチ(本体)はどうした?」
「コレ(影分身)で十分だ」
「………」
任務ナメとんのか!
お題配布元:「確かに恋だった」様
ダンゾウ様からの任務よりサスケェ…!