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概要:「NARUTO」女性向け二次創作テキスト共同サークル企画・連絡所  傾向:うちはイタチ×うちはサスケ

81:リレー小説_現代パラレル「イチャイチャ旅ティクス」11_晩ごはん

設定:21才大学生イタチ×16才高校生サスケ。同居実家暮らし。できてます。
担当:イタチ視点→式、サスケ視点→春壱
形式:リレー。
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 先にサスケを風呂から上げ、どうせまだ誰もいないだろうから部屋へ行っておくようにと言いつけて、おれはシャワーコックを捻った。冷水を浴び、体に籠った熱を散らす。
 腕の内で善がるサスケをいっそこの場で抱いてしまいたい。そんな衝動がおれになかったわけじゃない。
 抱いたことは何度もないが、単純にもう一度抱きたいとは思っている。
 だが、それらの思いも今は真冬の冷たい水で排水口へと流し込む。自制心や理性といったものだけが身の内に残った。
 その後、風呂を出て、用意された浴衣に袖を通して先程の奥座敷へ行くと、思った通りそこにはサスケだけがぽつねんと胡座をかいて座っていた。所在なげという風ではないのが、この弟の本来の強さだろう。もう後ろにただ庇うだけの歳ではないのかもしれないな、とこの頃思うことが多い。それは今日は殊更に。
 隣へ座ると、サスケは眉を訝しげに寄せた。
「風呂に入ったのに冷えているのは、どうしてだ」
 訊ねられるが、苦笑いだけで押し通す。
 人の機微には決して疎くはないサスケだが、まだこういったことまでは思い至らないらしい。しかし、そうだろう。おれが早くに手折ってしまったから、彼は年頃になれば見聞きするようなその手の知識を得る機会をなくしてしまった。
 やがて座敷に座卓が運び入れられ、今晩の料理が手伝いの者たちによって次々に並べられていく。山菜、刺身、天ぷら、酒、それから土鍋が乗せられたコンロ。それに火を入れたところで、マダラも姿を見せ、夕飯となった。
 三々五々集落の一族の男たちも集まってくる。宴会というほどの大仰なものでもないが、酒を酌み交わす場となるには、さほど時間は掛からなかった。
 そしてやはり場の中心はサスケになった。時折こちらにも顔を出しているおれとは違い、この集落に住まう一族にとってサスケは新顔だ。囲んであれこれ様々訊ねるが、しかしサスケが相も変わらず無愛想に「ああ」だとか「別に」だとかで答えるものだから、話は長く続かない。
 だが、ただ一度、
「そうか、十六か。じゃあ高校はイタチと同じところか?」
 と悪気なく訊ねられたときだけ、サスケが僅かに体を固くしたのが隣のおれにだけ伝わった。



 長くなるだろうと踏んでいた集まりは、案外早くに仕舞いとなった。まだ日が変わるまで一時間ほどを残している。
 酒の入った赤ら顔の男たちが去って行くと、マダラは卓を片付けさせ、改めて熱燗を運ばせた。
「サスケ、とかいったな」
 マダラが手酌で酒を注ぐ。
 サスケが無言で視線をやると、マダラは部屋の襖を顎でしゃくった。
「おれはイタチと話がある」
 出ていけ、ということだろう。
 サスケは夕飯以来はじめておれに答えを求めるような仕草を見せた。
 窺う目に頷いて返す。
「先に寝ておけ」
「…だが」
「朝、早かっただろう」
 そういうことじゃない。
 そう言いたげなサスケの揺れる眸に気付かない振りをする。
 サスケ、と促すと、不承不承サスケは立ち上がった。
 襖が閉じられ足音が遠ざかってしばらく、
「口がへの字だったな」
 マダラの言う通りだった。

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とりあえず新展開。話ってなんだろう…。
サスケは一族に関しては、常々蚊帳の外に置かれてる感じがするですよ。
  ところで「お風呂場のふたり」有難うございました!本番はがんばる!でも絶対途中で振る!倍返しだ!

それにしても元旦までに108終わるのかたいへん不安。まだ仕事が続くよ何処までも。31日怒涛の更新を見せてみせる…!

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