37:原作沿い 【108企画】式 2013年12月12日 原作沿い。兄さんの眸を移植後、休養中サスケ。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 君にも期待してるよ。 兄さんの様に立派な忍になれよ。 この調子で兄さんの様に立派にやりなさい。 やはりイタチの時のようにはいかんか。 浮かんでは消える父の顔、人の顔、兄の顔。 「お前の越えるべき壁としてオレはお前と共に在り続けるさ」 その通り、兄さんはおれの壁だった。 越えるべき壁だった。 遠い前を行く、届かない背中だった。 おれに兄さんが、イタチが、見えない日はなかった。 けれど、 「優秀ってのも考えものさ。力を持てば孤立もするし傲慢にもなってくる」 壁を乗り越えてしまったアンタは、常に前を行かなければならなかったアンタは、ずっと独りぼっちだったんじゃないのか。 なあ兄さん。 未だ開かない彼の眸に問いかける。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 兄さんはこの時から自分の欠点を見抜いていたのじゃないだろうか。でも傲慢だと分かっていながらも、自分ならできるっていう気持ちが勝ったんじゃないだろうか。或いは、そう思い込もうとするあまり、いつしかそう思ってしまっていたのか。 PR