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「おれ、おおきくなったらにいちゃんとけっこんしゅる」
「は?」
箸を止め、ぽかんとしているフガクの姿にミコトとイタチがぷっと吹きだした。
「サスケ、お前、その意味わかって言ってるのか?」
サスケの顔を覗き込み、尋ねると、サスケは「?」と頭を捻った。そのやり取りにいよいよ耐え切れず、ミコトは声を上げて笑った。サスケの隣でイタチも口元を押さえてプルプルと震えている。
「にいちゃんとけっこんしゅる、ね?」
とイタチの服の袖を引っ張った。
イタチはよしよしと頭を撫でてやるとサスケは嬉しそうに笑った。
「今日、公園に行ったらお父さんと遊んでる女の子がいたんですって。そしたらその子が今みたいにお父さんに大きくなったらパパと結婚するって言ったんですって。父親だからそりゃあ嬉しいでしょ?その女の子のお父さんがすごく喜んでいるのをサスケが見たんですって。」
「つまり意味はわからんが言えば相手が喜ぶ言葉だと思ってるわけだな」
「そー!」
可愛いわよね、とミコトがくすくすと笑った。
それから5年後―
「イタチ、ちょっといいか」
リビングでくつろいでいるイタチとサスケのところへ仕事帰りのフガクが顔を出した。
「なんですか?父さん」
「ちょっと早すぎると思ったんだがな。今日こんなものを渡されてな・・」
そう言って取り出されのは一枚のお見合い写真。
「まあ、お前もまだ13歳だ。無理にとは言わん」
少しバツ悪そうなフガクと、ぽかんと二人のやり取りを見ているサスケをよそにイタチはフガクの写真を一瞥しただけ。
「せっかくだけど俺はだれとも結婚する気はないから。な、サスケ」
そう言ってぽんっと隣で少し不機嫌なサスケの頭を撫でる。なでなで。
「はぁ?!なんでそこで俺がでてくるんだよ」
眉間のしわを深くして、サスケが頭の上のイタチの手を払いのける。
「お前、ちっさいときに俺と結婚するって言ってたじゃないか」
「なっ・・!?俺がおぼえてねーことほじくり返すのやめろって言ってるだろ!!」
「可愛かったぞ」
「知るか!大体結婚なんてしなくてもこの家にいればずっと一緒にいられるじゃねえか。バカバカしい!」
「それもそうだな」
あはははは
や、それもどうかと思うぞ!!(byフガク)
翌日、お見合い写真は丁重に返却されましたとさ。。。