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概要:「NARUTO」女性向け二次創作テキスト共同サークル企画・連絡所  傾向:うちはイタチ×うちはサスケ

58:10歳兄さん×5歳サスケ


サスケは時々俺の蒲団に潜り込んでくる。

普段から一緒の布団で眠りたがるけれど、突然潜り込んでくるときは大体「怖い夢」を見た時だ。


潜り込んできたサスケは俺の顔を確認すると決まって泣き出す。そして、「いた・・兄さんいた・・」と繰り返した。


「サスケ、また怖い夢か?」

背中をさすってやるとぎゅうっとしがみついてくる

「兄さんがいなくなっちゃう夢だった。すごくいやな夢だ」

そう言ってまたすんすんと鼻を啜った。

「大丈夫だ。俺はここにいるじゃないか」

そう言ってあやしてやると、幾分か落ち着き、次第にとろとろと眠りに落ち始める。


「にいさん・・どこにもいかないでね・・」


サスケが微睡みながらつぶやいた。

 

俺は、答えなかった・・


「どこにもいかないよ」と言えない兄さん。

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