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「絶対にチューしてはいけない24」
設定:21才暗部イタチ×16才中忍サスケ。同居実家暮らし。
縛り:ブラコンだけど、できてません。 ほっぺやおでこへのキスはセーフ。
企画恒例リレー小説その②!(イタチ視点:春壱、サスケ視点:式)
*兄さんも盛大に壊れます。
嘘をついた。
今まで話をしたこともない女性たちが揃いも揃って「弟さん、7月23日は空いているかご存知ですか?」と聞いてくるので、周囲に聞こえるように言ってやった。
「朝から予定があるそうですよ」
にこ!
サスケ自身が予定を入れているかどうかは知らない。
だが、サスケがこの手の女たちの誘いを受けるとも思えないし、おそらくサスケ自身もあれこれ聞かれてうんざりしていることだろうから、多少の嘘方便は許してくれるだろう。
「イタチ、明日は空けておけ。お前に任務を…」
「断る」
サスケの誕生日が翌日に迫った日の昼過ぎ、ダンゾウに呼び出されたオレは開口一番、任務を言いつけようとしたダンゾウの言葉をぴしゃりと切った。
「…お前に任務を…」
「生憎、明日ははもう有休を入れている」
「それは知っている。だが…」
「オレは暗部だから、上の命令があればいつ、いかなる時も任務につかねばならない」
ダンゾウの言わんとすることなどお見通しなので先に言ってやった。
「だが、断る!」
「強情かっ!!」
ダンゾウがどんっと机を叩いたがオレは負けなかった。
自分の役割はちゃんと果たしている。だから権利は遠慮なく頂く。
明日、7月23日はサスケの誕生日。
オレの天使が生まれた日。そんな日にあくせく任務に出るなんてナンセンスだ。
最近、サスケが家の居間のカレンダーに差支えのない程度に任務の予定を書くようになった。
そのおかげで、7月23日がサスケも非番であることがわかった。
サスケになにも予定がないのなら、一緒にどこかへ出かけてもいい。
そんなことを思いながら家の引き戸を開けると、サスケがなにやらものすごい勢いで飛び出してきた。その姿が幼い頃、アカデミーから帰ってきたオレに飛びついて来たサスケと重なる。
「随分と懐かしい出迎え方だな」
というと、サスケは裸足のままオレについっと近づいてきた。
「オレ、明日…」
「ああ、誕生日だったな」
すると、サスケがぽかんとした表情のまま、「なんで…」とオレを見つめた。
「明日は非番だったな?何か予定でもあるのか?」
と尋ねるとサスケはぶんぶんと首を振った。
「なら、どこか出かけるか?それとも修行か…そういえば前に出来ないと言っていた術があったな。手伝ってやるからもう少し頑張ってみるか?」
「出かける…修行…」
とサスケは何やら考えをめぐらしているようだった。そんなサスケの髪をくしゃりと撫でて、
「オレはどちらでもいいから、考えておいてくれ」
「え、あ、ああ…」
とサスケはオレに乱された髪を撫でつけながら、まだどこかぼんやりとした様子で返事をした。
洗面所へと向かいながら、あの生真面目なサスケのことだ、誕生日であっても修行をしたいと言うかもしれないな、と思い思わずふふっと笑ってしまった。
てなわけでサスケは修行デート、どっち、と・る・の~♪
式さんにパスぅ!