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「絶対にチューしてはいけない24」
設定:21才暗部イタチ×16才中忍サスケ。同居実家暮らし。
縛り:ブラコンだけど、できてません。 ほっぺやおでこへのキスはセーフ。
ほぼほぼ毎日更新・企画恒例リレー小説!(イタチ視点:春壱、サスケ視点:式)
パンツの行方ェ…
この状況、一体どうすればいいだろうか。
サスケのパンツを引っ張るオレと、それをどうにか止めようとするサスケ。
傍から見たらすごくバカバカしいぞ。
ひとまずゴムが伸びてしまってはいけないのでサスケのパンツから手を離す。
「その…なんだ。そういう反応はこっちが悪いことをしている気になるんだが…」
そう、まるで痴漢かなにかのように。
「いや、その…急で…びっくりして…」
と何やら口ごもり、それから
「に、兄さん、先に行っててくれ。その、オレ、トイレに行ってくるから」
そう言ってタオルを片手にすたたたと走っていってしまった。
一体どうしたというのか。難しい年頃だ。
ガラス戸を開けるともうもうと湯気が立ち込め、洗面器を置くカーンという小気味のいい音や、シャワーが床を叩く音が聞こえてくる。
子供がはしゃぐ声は女湯から聞こえてくるものだろう。
幼い頃、家族で温泉に行った時、大きな風呂にはしゃいでいたサスケの姿を思い出し、ふっと口元が緩んでしまった。
かけ湯を浴びて洗面台に歩いていく。
人が少ないので逆に何処に座ろうかと迷ってしまう。
サスケが入ってきた時にわかりやすいように、入り口の近くに腰を落ち着けた。
ほどなく、腰にしっかりとタオルを巻き付けたサスケも浴場に入ってきたので二人並んで体を洗った。
サスケはよほど汗が気持ち悪かったのか、いきなり豪快に頭から湯をかぶっていた。
ちょいちょい兄さんにお湯が飛んできてるんだが…(´・ω・`)
「サスケ」
「んー?」
とわしゃわしゃと髪を洗うサスケの腰にぴたりと掌をあてる。突然、腰を触られて驚いたのか、サスケの体がびくりと震えた。
「な、んだよ」
「傷はまだ痛むのか?」
そう言ったオレの言葉にサスケが目を見開いた。
「アンタ…気付いてたのかよ…」
サスケは腰に巻いたタオルをぎゅっと握る。
「ここ数日、歩き方がおかしかっただろ」
そういうと俯いて、きゅっと唇を引き結んだまままた髪を洗い始めた。
先程、下着を脱ぐのを渋ったのはこのせいなのだろう。
兄であるオレに対して余計な心配をかけまいとする気持ちと、オレに弱みを見せたくないという気持ちが、常にこの弟の中で渦巻いている。
「まだ痛むか?」
くり返し聞いてやる。
多少意地が悪くとも、時にはこうして彼のプライドを揺さぶることで、サスケの頑なな心の内を解す。
お前には力を抜いていい場所があると示してやる。
むしろ、オレの前ではそうしていいのだと気づいてほしい。
「痛みはもうない」
ぶっきらぼうにサスケが答える。
相変わらず視線をこちらに向けてはくれない。
きっとその純粋で頑なな胸の内でいろいろ毒づいたり、あれこれ思いを巡らせているんだろう。
弱みを見せていいんだ、と言わないと見せられない不器用さすら愛しい。
「まだオレがついてないとダメだなお前は」
口に出すと、またこの矜持の高い弟は子ども扱いしていると怒るだろうから、胸の中でそっと呟くだけにした。
サスケのパンツください。
朝起きると式さんからブログ更新のお知らせと共に「パンツ問題」とメッセージが届いていた。
「なななななんぞ?!」と思い開いてみてびっくりのキラーパス。
式さんはキラーパスの達人です。
シリアスになったりギャグに走ったり。温度差の激しいブレまくりリレー小説になって参りました…
シリアスなイタサス大好きなのですが、こういう書き散らし企画では、おふざけも入れてないとつんじゃうんです。
イタサスについて本気だして考え始めると深みにはまって抜けられなくなっちゃうので危険。
なのでこのリレー小説はちょっぴりのシリアスと半分以上ギャグテイスト、を春壱スタンスにして走り切りたいと思っています。
ではでは続きを式さんにパス!
サスケのパンツはいただいた!