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概要:「NARUTO」女性向け二次創作テキスト共同サークル企画・連絡所  傾向:うちはイタチ×うちはサスケ

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恋に気づかない彼のセリフ_3.「放したくないって思ったら、自然と身体が動いてた」(リレー小説⑦:式)

「絶対にチューしてはいけない24」
 設定:21才暗部イタチ×16才中忍サスケ。同居実家暮らし。
 縛り:ブラコンだけど、できてません。 ほっぺやおでこへのキスはセーフ。

ほぼほぼ毎日更新・企画恒例リレー小説!(イタチ視点:春壱、サスケ視点:式)
サスケのパンツがピンチになります。

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 温泉。兄さんからのそれはおれにとってなかなか魅力的な提案だった。
 昼間から、それも家の風呂ではなく温泉に、しかも兄さんと行けるだなんて滅多にない貴重な機会だ。修行で掻いた汗を流すことも出来る。
 そういえばアンタの買い物はいいのかと問うたら、
「後でいい」
 と、こちらはどうも本当に買いたいものがあるのか怪しいが、ともかく温泉に行くことについて反対する理由はない。賛同の意を示すと、このまま温泉を訪ねる流れになった。
 途中コンビニに寄り二人分の下着を買う。泊まり客以外にも開放されている温泉宿の暖簾を潜れば、平日の真っ昼間ということもあってか、脱衣場はそれほど混み合ってはいなかった。おれたちの他には二、三人しか客はおらず、各々風呂に入る支度をしたり、体を拭いたり、あるいは扇風機の前を陣取り涼んでいる。
「温泉なんていつぶりだろうな」
 そう言う兄さんは空いているロッカーを見つけると早速上衣を脱ぎ籠に入れた。
 忍、それも暗部を生業としているため日に焼けた肌ではなかったが、すらりと美しい筋肉のついた兄さんの体が露わになる。細身だが胸の厚みや首筋、肩幅などは十六になったばかりのおれとは違う、兄さんはもう大人の男なのだとまざまざと思い知らされる。
「どうした?」
「なんでもねーよ」
 いつまでも実の兄の体を見つめているのもおかしな話だ。おれも兄さんに倣って上衣を脱ぎ捨て、続けてズボンに手を掛ける。が、
「そういえばここは湯治の場としても有名らしいな」
 と言う兄さんの言葉にはたと手を止めた。
 まずい。
 そう思うことがある。
 痛みが引いていたためすっかり失念していたが、実は先日の任務で敵方の忍と交戦した折、腰骨の下あたりに打撲を負ったのだ。打撲自体は軽傷であり、重ねるがもう痛みはない。ただ痣だけがまだしっかりと残っている。
 おれに関してはやたら目敏いイタチのことだ。絶対に気が付く。その上であれこれ心配されるのも面倒だが、なにより任務中しくじったことを兄さんには知られたくない。
 ただタオルを腰に巻いてしまえば隠せる場所だ。兄さん、先に風呂場へ行ってくれないかと焦れながらズボンを殊更ゆっくりと脱ぐ。
 だが、ちらりと隣を窺えばイタチはその長い髪を束ね、結い上げているところだった。
「別におれを待たなくてもいいぞ」
 おれの視線に気づいたイタチが言う。確かに上衣もズボンも脱ぎ終わり、下着だけのおれがぼんやりと立ち尽くしているのは妙だろう。
 どうしようかと悩みながら下着に手を掛ける。すると何を勘違いしたのか、
「男同士、兄弟だろう?恥ずかしがるなよ」
 イタチはあろうことかぐいとおれの下着に指を引っかけ、引っ張ってきやがった。
 思わず「ぎゃあ」と声が出る。
 その叫びに驚いたのは、きっとほんの悪戯気分でおれの下着を摘まんだ兄さんだった。
「いきなりなんだ、サスケ」
「なんだもなにも、アンタがおれのパンツを引っ張るからだろ!」
「それはそうかもしれないが…、ところでお前、何しているんだ」
 イタチの視線の先、そこには兄さんが引っ張るパンツを必死に掴んで死守するおれの姿があった。
「は…放したくないって思ったら、自然と身体が動いてた…」
 いいから、さっさとおれのパンツから手を離せ!くそがぁ!

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お題配布元:「確かに恋だった」さま

なんかもうジェットコースターのようなリレーになってきた。シリアスなのかほのぼのなのかアホなのか、蛇行運転甚だしい。
というわけで、サスケのパンツ問題どうにかしてください、春壱さん…!

23日までにあと何回更新できるかなあ。

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