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設定:21才大学生イタチ×16才高校生サスケ。同居実家暮らし。できてます。
担当:イタチ視点→式、サスケ視点→春壱
形式:リレー。
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指を吸われる音がやけに胸に響く。招かれたサスケの内は温かく、その舌は戸惑いを残したままおれの指をなぞっていく。
十代半ばの少年らしくよく鎖骨が浮いた首許から胸に掛けての線が、どうにもおれの目を引いた。
湯面の揺らぎはこの弟の、おれへの覚束ない心にも似て、いつからかお前の心を不安で支配しているのは、父や一族の目ではなく、おれなんじゃないかと思うようになった。そうなのかと訊いたところで、そうだとは頷かないだろうから問わないけれど。
濡れた髪から滴った湯が彼の肌に落ちて玉を結び、重みに耐えかねて終に滑る。
この先を望むようなサスケの誘いから、おれは指を引き抜いた。あ、と彼が漏らす。だがそれには構わず、おれはそのまま未だ顔を上げないサスケの頬に手を当てた。
「顔を上げろ」
お前の顔が見たいと言う。
「……」
真っ直ぐにおれを見据えた眸は、多少怒りを孕んでいた。かまってほしいと引いた手をあっさり離されたも同然なのだから、当然だろう。だがそれ以上に、灯り始めた情欲特有の薄暗い光が両目の奥でちらついている。
そうしてそれから、少しだけ傷付いた顔をしていた。
「サスケ」
引き寄せ、唇を食む。
深くはしない。長くもしない。それでもその唇は美味かった。
おれの体もじんわり熱を上げている。
そのまま唇を耳の裏から首筋、肩へと滑らせた。
「ン…ぁ…」
堪らず漏らす声さえ、こんなにも愛しい。
腕にサスケの手が触れる。
「兄さん…」
「おれもお前としたいよ」
抱き合うようにして、強く肌を吸う。離したら、赤い花が開いた。
「だが、ここではだめだ」
「…分かっている」
無論、こんな顔のサスケをこのまま一族の前に晒すつもりはない。
緩く前を擽るように指で擦ると、彼はかんたんにあっあっと声を上げた。まだ鎮め方も知らない十六の子どもだ。
困ったように、恥じたように、兄の勝手に怒ったように、様々の気持ちでおれを見上げるサスケに、浴槽を出るよう促す。抜いてやらなければならないだろう。
だが、あの赤が消える前に、おれもサスケを抱こうと思った。
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兄さんの反応をパスしてもらったので書いてみた!
さあこい、続きよ!パスだーっ。