15:木の葉平和パラレル(暗部21才イタチ×中忍16才サスケ) 【108企画】式 2013年12月02日 木の葉平和パラレル 暗部21才イタチ×中忍16才サスケ ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 師走到来。 たまの休日に兄弟がおこたでぬくぬくしていると、 「イタチー、サスケー、どっちでもいいからお庭に水を遣ってちょうだーい」 台所仕事中らしいミコトお母さんからの依頼が舞い込む。 二人は顔を見合わせた。 「サスケ、呼ばれているぞ」 「いーや、兄さんの方が先に呼ばれてたぜ」 「どちらでもいいそうだ」 「じゃあアンタでもいいってことだろ」 「サスケでも務まるということだ」 こたつの中、互いを足で小突き合う。 イタチは、はあと溜息を吐いた。 「仕方ない、じゃんけんで決めよう」 「だめだ。兄さんはこの間、写輪眼でずるをした。信用できない」 そういうわけで折衷案。 「サスケ」 「分かっている。襖と障子だろ。須佐能乎!」 ばたんっ、ばたんっ、と次々にサスケの須佐能乎によって開かれていく襖と障子。 ついに庭と家を隔てる最後の障子が開かれ、イタチはこたつの中で印を素早く結んだ。 「水遁・水龍弾の術」 庭に出現する水の龍。 それはあっという間に木々に水と潤いを与えた。 「すごいや、兄さん。うちの庭のど真ん中だ」 「ふ…造作ない」 再び須佐能乎によって閉じられる襖と障子。 兄弟は元の通りおこたで仲良くぬくぬくをし始めた。 庭で盆栽の手入れをしていたフガク父さんはずぶぬれで立ち尽くしている。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ サスケの万華鏡はたぶん兄さんが長期任務に行くときにでも開眼したのだと思います。 PR