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「絶対にチューしてはいけない24」
設定:21才暗部イタチ×16才中忍サスケ。同居実家暮らし。
縛り:ブラコンだけど、できてまてません。ほっぺやおでこへのキスはセーフ。
ほぼほぼ毎日更新・企画恒例リレー小説!(イタチ視点:春壱、サスケ視点:式)
24企画ラスト更新。R18。
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「ん…、ふ…っ」
くにくにと胸の尖りを摘ままれ、弄られる。これまで意識すらしたことのなかったそこは、だからこそやたらに感覚が集中して、体中がひどく敏感になった。声を上げるわけにはいかないから、吐き出す息をなんとか手の甲で押さえ込む。
「どうだ、サスケ」
兄さんがおれのシャツの中でもぞもぞと手を動かす。
どうだ、と言われても困る。男でも胸を弄られれば感じるのは普通なのだろうか。
「う…、へ、んな感じだ」
「でも、ここは固くなっているぞ」
つと兄さんの手がおれの下半身へ伸ばされる。布越しに撫でられ、畳の上で腰が跳ねた。
「ば…っ!急に…っ」
「ほしいと言ったのはお前だろう。それともまだ何も知らない子どもか?」
まるで形を確かめるように何度も滑らされる兄さんの手のひらを感じて口を噤む。その柔らかに揉み込むような手つきから、兄さんはまだおれに退路を残してくれているのだろう。
いやだと言うなら今の内だ。兄さんはそうおれに伝えている。
「もう子どもじゃない」
おれをこする兄さんの手首を取る。そのまま布の中に導けば、きゅっと心地良い具合に握られ、手の中で締め付けられた。
「っあ…っん」
思わず吐いた息が震える。
くっと兄さんの口角が上がったのが暗闇の中でも見て取れた。
「サスケ。もう濡れている」
「そんなこと、いちいち言うなっ」
「人にされるのは初めてか?」
くちくちと小さな湿った水音が部屋の四方へ散っていく。こんな微かな音が父さんや母さんに聞こえるはずはない。そう分かっていても、拍動は加速していく。気を抜けば、自分でも知らないような声を上げてしまいそうだった。イタチの問いには首肯で返す。だが兄さんはまだ勘弁をしてくれなかった。
「じゃあ自分でしたことは?」
そんなことを訊いてどうする。そうは思うが、「サスケ」と促され口を開いた。
「あ…ある…」
おれだってもう十六だ。任務に支障が出ないようにと必要があって抜くことくらいはある。
イタチは「そうか」と頷いて、これまでよりも大きく大胆におれを扱き始めた。
「サスケ」
「あっ、あ…っ、んぅ…っ」
「どこがいいのか、教えて」
畳に横たわるおれの隣に横臥した兄さんは、おれのものを擦る手はそのままに、もう片方の手でまずおれのシャツを胸までたくし上げた。そうしてその頂きを吸いながら、下穿きごとズボンを膝までぐいとずり下ろす。
「どこって…あ、あ…ッ」
「お前の好きなところさ」
「そんなの…っ」
首筋に唇が這わされる。胸も下半身も弄られて、もうまともな思考が追いつかない。ただイタチがおれの先っぽを先走りを絡めた指先でこするたび、「あ!あ!」と声を上げた。
「ここか?」
「んっ、そこ…っ」
頷いて乞う声が甘く上擦る。こんな声はおれじゃない。こんなのはおれじゃない。だが体は素直にイタチの手淫を受け入れ、もたらされる悦びに打ち震えている。
裸足の爪先が畳を何度もこすった。布団はすぐそこだというのに、兄さんは今ここから動く気はないらしい。
障子越しの月明かり。火立てに揺れる微かな炎。夜の中で見た兄さんの目許はいつもより少し赤らんでいた。
「兄さん…」
求められているのだ。おれが。兄さんに。
途端感じて、とろりと先から零れた。
「は…っ、いや…だ…」
恥ずかしい。
でもやめないで欲しいから、おれは体を捻ってイタチの首にかじり付くようにしがみついた。
背を支えられ抱きしめられた腕の中で、おれがくちゅくちゅと音を鳴らす。
「兄さん…おれ…」
「もういきそうか?」
「ん…」
下腹部がくっくっと疼いている。腰の奥が熱い。なんとか制そうと体を捩るが、腰を突き出してしまうのを止められない。
けれど、このままだと兄さんが…。
「兄さん」
「うん?」
「その、おれだけいくのか…?」
兄さんだって、おれの自惚れでなければ、感じてくれているはずだ。
見つめ合った兄さんの眸はいつになく夜に濡れていて、初めて垣間見たその情欲にまたおれの熱はいっそう昂る。
兄さんはつとおれの根元から睾丸を撫で、その奥の窄まりに触れた。
「あ…!」
そこは…。
どくんと心臓が跳ねる。
まさかと息を殺す。するとイタチはそこを指の腹で二・三度こすり、またおれの反ったものに手を掛け、くちくちと扱いてくれた。
「に、にいさん…」
「そう急くな、サスケ。それにお前、明日は任務だろう?」
「……」
小さく頷く。
一瞬おれが怖気づいたのに気付かないイタチじゃない。気遣うように額や頬、瞼にキスをされる。
「代わりにサスケ」
「ん…っ、あ…なんだ…?」
「いくところ、見せて」
イタチの手が激しさを増す。
次いで接吻けられた。唇を割られ、舌をぐっと突き込まれる。それはまるでイタチの欲のようにおれの中をぐちぐちと掻き回し、掻き乱した。
「あっ、あ…っ!んぅ…っ」
上も下ももう分からない。
イタチだけがおれの全てになっていく。
「んぁ…っん!あっ、あぁっ、も…っ、いく!出る…!出るっ!にいさん…!」
「いいよ。そのままいって、サスケ」
こすりあっていた舌をきゅっと強く吸われた瞬間、
「んっ、あっ、んっあぁあ…っ!!」
おれはイタチの腕の中で精を飛ばし、今までにない極みを迎えた。
その後、ぐったりしたままのおれを濡れた手拭いで丁寧に清拭してくれた兄さんは、ようやく布団におれを抱き上げ、連れて行ってくれた。
「一緒に寝るなんて何年振りだろうな」
夏の薄い布団を腹まで掛けられる。
「…なあ兄さん」
「うん?」
「その、また今度」
今度はおれちゃんと…。
そう続けようとした言葉は兄さんの小さな笑い声に奪われてしまった。
「まさかお前にそれを言われる日が来るとはな」
「うるせーな」
でも本当だからな、兄さん。
いつかきっと…。
やがて火立ての明かりはそっと吹き消され、おれは兄さんの腕の中で短い眠りに就いた。
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完…!
R18シーンは半々だと思っていたのに…!
読みたかったのに…!
一発書きの読み返しなし状態ですが、とりあえず23日中に投稿したいので投稿します。
気になったら後日こそこそ修正かけにきます…。すみません…。
24企画にお付き合い下さったみなさま、本当にありがとうございました!
そして春壱さん、今回もおつかれでした!また次の企画、がんばろう。