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概要:「NARUTO」女性向け二次創作テキスト共同サークル企画・連絡所  傾向:うちはイタチ×うちはサスケ

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過保護な彼のセリフ_1.オレの目の届く範囲にいてくれ

任務を終え、家に帰ると、サスケが居間でうたた寝をしていた。サスケの傍には先ほどまで読んでいたのであろう巻物が転がっている。

起こさないようそっとサスケの傍らに座り、まだ少年期のあどけなさを残した寝顔を見つめふっと頬が緩んだ。サスケの頭を撫でながら彼が先ほどまで読んでいた巻物を手に取る。蔵の中にでもしまってあった古いものなのか、ところどころ黄ばんだり、黒ずんだりしていた。そう言えば昔自分も蔵に入ってはうちはの古い文献を漁っていたなと思っていた時、

「サスケ、ちょっとお使いにいってきてくれない?」

と言って母が台所から顔を出した。

「あら、イタチ。帰ってたの?」

暗部の不規則な任務のせいで、オレの帰りは予測のつかないもの、というのが家族の中で暗黙の了解になっている。そんなオレが夕飯までに帰っていることに母は珍しいものを見た、という顔をした。

「ああ、予定より早く片付いたんだ」

「そう。…あら?サスケ、寝てるの?」

「オレが戻った時には寝ていた。疲れてるんだろう。買い物、オレが行くよ」

そう言うと、サスケがごろりと寝返りを打ち、ううんっと猫のように体を丸め、ぼんやりとした瞳を彷徨わせた。 

「いいよ、サスケ。そのまま寝ているといい。」

起き上がろうとするサスケの頭を撫でてやると、半分夢見心地のサスケは自分の頭を撫でるオレの手を払い、起き上がった。

「兄さん!?いつの間に帰ってたんだ?今何時だ?」

ときょろきょろするサスケに「まだ4時だよ。サスケ」と答えると、サスケは愕然とした。

「クソ…!母さん、買い物はオレが行く。イタチ、アンタはゆっくりしてろ」

と母からメモとお金をむしり取るとバタバタと玄関に走っていった。

「おい、サスケ!」

ひどく慌てたサスケの様子が気になって、オレは後を追った。

玄関先でサスケはまだ毒づいていたが、オレの姿を見るなり

「なんだよ、ゆっくりしてていいっていっただろ?」

といってオレを居間へ戻そうとぎゅーっと肩を押してきたので、体を反転させて躱してやった。

「別にそんなに疲れてない。たまには一緒に買い物に行くのもいいだろ?それともオレと出かけるのはいやか?」

「別にそう言うわけじゃ…」

「じゃあ、決まりだな」

どこか気まずそうに視線を彷徨わせるサスケの頭をくしゃりと撫でた。

 

 

傾いていく陽を背に二人並んで歩く。

ぽつりと灯された家の灯りの中から夕餉の支度をする匂いが漂ってくる。

夕暮れの町は温かくて胸の奥を擽る不思議な懐かしさと一抹の寂しさを思い起こさせる。

隣を歩くサスケは家を出てからだんまりのままだ。

一体何が気に入らなかったのだろうと、なんとなく会話のきっかけにならないものかとサスケの髪をくしゃりと撫でると「なんだよ」と睨まれた。会話のきっかけを作ろうとしたオレの浅はかな計画は一瞬で破綻してしまった。

サスケがこんなふうにだんまりするときは決まってオレに何か隠している時なので、しばらくそうっとしておくことにした。

 

結局、目的地の木の葉マートまで何も会話をしないまま歩いた。

中に入ると、夕飯の材料を買い求める主婦で賑わっていた。普段、この時間に買い物に来ることのないオレとサスケは人の多さに、若干、奥に踏み出すことを躊躇った。しかし、この後夕飯を作る母のことを思えば、もたもたしているわけにもいかない。

「サスケ、オレからはなれるなよ」

隣であからさまに人ごみにうんざりした顔をしていたサスケの手を引くと「子ども扱いするな!」と手を振り払われた。

かごとカートをとり、母に渡されたメモを見ながら二人で店内を歩く。

二人ともこういうスーパーでの買い物になれていないせいか、醤油1本買うのにうろうろと店内をさまよった。

青果売り場のところでリンゴを選んでいたら先程まで隣にいたはずのサスケがいない。

辺りをくるりと見渡してみてもサスケの姿は見当たらない。

下手に動くとかえって見つからないだろうか?そう思案していると、背後から棚のリンゴに手を伸ばす主婦が何を突っ立っているんだと迷惑そうな顔でオレを見たので、オレは適当にリンゴを1つ掴んで青果売り場を離れた。

人のあまりいない場所で、カートを引き寄せもう一度あたりを見回すが、やはりサスケの姿は捉えられない。一体どこへいったのだろうか。

買い忘れがないか母から受け取ったメモを広げて、かごの中の品物と見比べる。

今しがた放り込んだリンゴ、トマトにキャベツ、醤油、みりん、父の晩酌用の酒。母に注文された品々は男二人で買い物に行くことを想定してかここぞとばかりに重たいものばかりだ。

ひとまず、長い列のできているレジに行けばサスケがオレを見つけることもあるだろうと、オレはカートを押した。

会計を済ませ、買った品を袋に詰めていたところでサスケと会えた…というか随分オレを探し回っていたようで、
「アンタ、なんで果物のとこにいねぇんだよ!」
と、結構理不尽なことを言われた。
「先にいなくなったのはお前だろう?お前とはぐれてから随分時間が経ったと思うが?」

「う…」
正論なので言い返してこない。代わりにサスケが弁当箱くらいの大きさの包みを差し出した。包装紙には甘栗甘の文字。
「…悪い、これ…買いに行ってた」
「サスケ?」
「き、今日は兄さんの誕生日だろ!どうせ、覚えてないんだろうけど…」

ああ、そういうことか。

サスケは押し付けるようにオレに包みを手渡すと、途中まで詰めていた商品をざかざかと袋に詰めはじめた。
サスケ、リンゴは痛むから一番上に入れてくれよ。
確かに、忘れていた」
毎年誕生日はサスケが、家族が思い出させてくれる。だから自分で覚えている必要がない。オレにとって誕生日は毎年こんなふうに思い出させてくれる家族がいることの幸福を実感する日だ。
「そんなことだろうと思ったよ」
荷物を手にサスケがぷいっと背を向け、出口に向かってさっさと歩いていく。その後姿を追いかけながら、オレは包みを撫でた。
 

 

来る時よりもオレンジ色に染まった街を二人で歩く。
荷物はオレが持つと言ったが、自分が持つとサスケが聞かないので持ち手を片方ずつ持って歩いた。さっきまで前を歩いていた二人分の影法師は今は後ろにぴたりとくっついてついてくる。
「サスケ、気持ちは嬉しいが、ああいう人混みの中ではオレの目の届く範囲にいてくれよ」

「黙って居なくなったのは悪いと思ってる。でも子供じゃあるまいし…兄さんは心配しすぎだ」
心配しすぎ…最近サスケによく言われるようになった言葉だ。
確かにそうかもしれない。サスケはもう16だ。 
中忍に昇格し、部隊長を務めることもある。オレにくっついて回っていた頃とは違う。それはよくわかっているつもりだ。
でも
「許せ、サスケ。兄貴の性分だ」
こつんと額をこついてやろうと思ったが、片手に荷物、もう片手に甘栗甘包みを持っているせいでできなかった。代わりに、荷物を持っている手でとんとサスケの手の甲をこついたら、幼い頃のようにサスケはむすっと唇を尖らせた。
「とんだ性分だ」
二人の間でスーパーのビニル袋ががさりと鳴った。


その後、二人で一つの荷物を持ち帰ってきたイタチとサスケの様子をみたミコトママの

「あら、二人で持つほど荷物重かった?」

に対する二人の返答。 

 

「兄さんが持たせてくれねぇから」 
「サスケが持つと聞かないから」

 

オレにこんな持ち方をさせたのは兄さんなんだぞ! 
サスケに荷物を持たせるなんてナンセンス!



お題配布元:「確かに恋だった」さま 

兄さんお誕生日おめでとうございます!
自分のことはいつでも二の次の兄さんは自分の誕生日を覚えていない人だと思います。
だから毎年サスケがさりげなくプレゼント渡したりして「誕生日だぞ!」って思い出させてあげてるといいなぁと。
でも兄さんサスケの誕生日がしっかり覚えてますよ!きっと!
兄さん大好き…!
 
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108:リレー小説_現代パラレル「イチャイチャ旅ティクス」20_終了

設定:21才大学生イタチ×16才高校生サスケ。同居実家暮らし。できてます。
担当:イタチ視点→式、サスケ視点→春壱
形式:リレー。
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 あれから何度も抱き合った。部屋の時間がくるぎりぎりの時間までずっと体を繋いでいた。
 帰りがけ行きにも立ち寄った食堂へ寄り、軽く蕎麦で腹ごしらえをする。特にサスケは腹が空いていたようで一人で稲荷寿司を一皿平らげてしまった。
 天井近くに設えられたテレビが昼の娯楽番組をのんびり流す。おれたちの住む街には流れない、地方局の番組だ。
 電車の時刻まではまだ時間があるからと食堂の女将は温かいお茶を淹れてくれた。
 かたかたと真冬の風が引戸を揺らす。
 店の隅のストーブは赤々と燃えていた。
「知らない番組だな」
 ぼんやりとテレビを眺めていたサスケがぽつりと言った。
 そうだな、といらえを返す。
「それに、知らない町だ」
「そうだな」
「でもここの稲荷寿司は美味いから、また来てもいいぜ」
 サスケが湯呑みを傾ける。
 時計はもうすぐ電車の出発時間十分前を指し示す。
 帰ろうか、と言った。
 サスケは、帰ろう、と答えた。
 電車に乗り込む。家へ帰る電車だ。
 町も集落もやがて遠くなる。
 だがサスケだけがおれの傍にいた。きっとずっと昔から。
 家では父母がおれたちの帰りを待っている。温かい夕食もあるだろう。
 そこへサスケだけは早く帰してやりたいとばかり思っていたが、なんのことはない、おれも一緒に帰ればいいだけのことだ。
 電車がカーブに差しかかる。ごとんと揺れたら、おれの吸い痕がまだ残る肩が寄せられた。おれたちの他に乗客はない。悪戯に肩を吸う仕草をしてやったら、サスケはおれの手を取って指に残る噛み痕を唇で吸う振りをした。
「こら、サスケ」
「人のこと言えるかよ」
 目と目が合って他愛なく、そんなことで笑い合った。

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完・結!イタサスの愛の旅は終わらない!
春壱&式の次の新作にご期待ください!

ジャンプ風。

108おわった…。
私たちの煩悩も年越しだ!まだまだ終わらんよ!

それにしても悔いというか心残りいっぱいのリレーでした。加筆修正リメイク完全版に向けてがんばろう!

107:リレー小説_現代パラレル「イチャイチャ旅ティクス」19_帰り道に寄り道⑤

 

設定:21才大学生イタチ×高校生サスケ。同居実家暮らし。できてます。

担当:イタチ視点→式、サスケ視点→春壱

形式:リレー。

 


 

ちゅ、じゅっと背後で立つ水音に気が削がれてイタチのものを咥えることに集中できない。イタチから施される快感に意識が持っていかれそうになる。それでも、したいと言った建前、舌を這わせようとしたとき、背中を押され、ベッドに俯せに寝かされた。

肩越しに見た俺を見下ろすイタチの眼には欲を潜ませた雄の光が宿っていて、その目にぞくりと背筋が震えた。

腰を上げさせられ、イタチが先ほど舌で解した場所をくにくにとさらに指で押し広げていく。前から滴る先走りを塗り込めながら開かれていく感覚に腰が揺れた。ちゅぷちゅぷと指が出し入れされ、きわどい場所に指があたる。あたるのに決定的な快楽に繋がらないことがもどかしい。

「はぁっ・ん・・にいさ・・も、挿れ・・て・・」

繋がりたい。隙間なく抱き合って、イタチを感じたい。

もっと焦らされるかと思ったらイタチは指の出し入れをやめ、俺の唾液で濡れた熱を押し当てた。

「挿れるぞ、サスケ」

ずぷっと指とは圧倒的に違う質量が侵入してくる。開かれる快感と、押し上げられる苦しさとがないまぜになり、気が遠くなる。

「んっ・・んんっ・・にいさ・・・あ・・」

「全部入ったぞ」

溜めていた息を吐くように耳元で囁かれた。それだけで腰がびくんと反応した。

右手で大きく膨れ上がった俺の熱を握り、昨晩風呂場でしたよりも激しく攻めたててきた。一方左手は腰から腹、そして胸の突起へと滑っていく。

気持ちいい。どこもかしこも気持ちよかった。

イタチから施される行為全てが気持ちよくて、愛しくてたまらない。

「動くぞ」

そう言ってイタチが腰を揺らす。内壁が張りつめたイタチのものに擦られ、比べ物にならないほどの快感に犯される。

「あっ、あっ、にいさ・・にいさん!」

イタチの動きに合わせるように腰を揺らすときゅうっとイタチを締め上げた。その刺激に自分の中に入った熱がまた質量を増したことに嬉しくなる。

「にいさ・・ん・・顔・・みせて・・」

兄さんの顔が見たい。肩越しじゃなくて正面から。どんな顔で俺を抱いてくれているのか、見たい。

そう言うとイタチは律動を止め、俺の体の向きを変えた。入れたままでぐるりと体を反転させたものだから、変に内側を刺激された。

イタチの緩く結んだ髪が乱れ、はらはらと肩や首筋に神が落ちてきている。その色っぽい姿に見惚れた。両手でイタチの頬を包むと、イタチは俺の左手を握り、その手の平に口づけた。

「これで、いいのか?」

「ああ」

イタチの首に腕を回すと、イタチは俺の腰を抱き、俺を揺さぶった。

「あっ、ああっ・・!にいさ・・はぁっ・・!!」

追い詰められていくにつれ、イタチの腰に絡めた足がぎゅうっと締まる。揺さぶりながら俺の頬や首に何度も何度も口づけが降ってくる。次第に荒々しくなる腰の動きとは反対に、優しく施されるキス。頭がぐちゃぐちゃになりそうだ。

「っ・・サスケ」

イタチも限界が近い。揺さぶるほどに体の隙間を埋めるようにきつく抱きしめられる。

「はぁっ、あっ・・!あん・・兄さん!にいさ・・あっ・・ああああああっ!!」

「っく・・」

どんと突き落とされるような感覚と共に目の前が真っ白になる。ぶるりと体が震え、俺は吐精した。ほどなくイタチも俺の中で精を吐き出した。

はあはあと肩で息をしながらイタチが顔を上げた。

「サスケ・・」

「にいさ・・んぅ」

啄むように口付けながらイタチは俺の顔を何度も撫でた。

その手の優しさを感じながら俺は微睡みの中に沈んでいった。



 
あけましておめでとうございます!!
見事にオーバーランしました!!

106:リレー小説_現代パラレル「イチャイチャ旅ティクス」18_帰り道に寄り道④

設定:21才大学生イタチ×16才高校生サスケ。同居実家暮らし。できてます。
担当:イタチ視点→式、サスケ視点→春壱
形式:リレー。
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「なあ。兄さんの…」
 胸から腹、腹からさらにその下をキスで辿っていく内、サスケがおれの頬に両手を当てて言った。
 顔を上げる。
 サスケはそっぽを向いていた。
「したい」
「したい?」
「だから、いつもアンタがおれにやっているやつだよ」
 それ。と口許を指差され、咥えることかと思い至る。
「無理をしなくてもいいと言ったはずだが…」
「おれがしたいんだ」
 
 サスケが体を起こす。仕方なしおれもサスケの体の上から退いた。
 場所を入れ替わり、サスケがおれの股間に顔を埋める。舐めるのは何回かやらせたこともあるが、本格的に咥えさせたことはまだない。
「無理はするなよ」
「ん…ばかにするな」
 緩く勃ち上がりかけていたものをソフトクリームのような要領で舐められ、裏筋を水音を立てて吸われる。
 咥えるまでにはやはり若干の躊躇いがあった。けれど、その思い悩む口許が淫靡だった。
「サスケ」
 軽く頭を押して促してやる。
 唇が先端にやわらかく当たる。それから口が開かれ、招かれた。
 
「ン!…んん…んっふっ」
 技巧はない。ただ音を立てておれがサスケの口を出入りするだけだ。
 だがそれだけで腰がずくずくと刺激された。ふぅふぅと懸命におれを咥えるサスケに声が抑えられない。
「ん…」
 吐く息が深くなる。
 サスケは敏感にそれを感じ取ったようだった。
「兄さん、きもちいい?」
 と、おれを咥えたままもごもごと訊ねてくる。
 ああと彼の頭を押さえると、嫌がるどころか、苦しげな顔をしているのに更におれをずるりと奥まで呑みこんだ。
「サスケ、少し離せ」
「でも…」
「少しだけだ。またすぐにさせてやる」
 一度口を離したサスケに反対を向いておれの体を跨ぐよう言う。尻をおれに向けることになったサスケは恥じたが今更だ。
 互い違いの態勢になり、お互いのものを含み合う。が、おれはすぐにサスケのものを弄るのは手に代え、尻の窪に舌を這わせた。突いて開かせる。
「あ…待て…そこはまだ…」
 サスケの腰と尻が震える。
 だが暴れられては面倒だ。サスケのものから手を離し、両手でがっしりと固定する。
「おれもお前が早く欲しい」
「あっ、ン!や…突くな…っ、せめて指で…」
「濡らしておかないとお前が咥えたそれが入らないだろう」
 腰をくんと上げる。サスケの頬をおれのものが擦った。
「ほら、おれのをしたかったんじゃないのか」
「ん…あ…んっ」
 サスケがほぼ形だけおれのものを口に咥える。後ろが気に掛かるのか、喘ぐ分だけもうあまり刺激はない。
 けれど、おれの舌の動きに合わせていやらしくひくつく腰だけで、おれは十分に興奮した。
 もう挿れてサスケをおれのものに、おれをサスケのものにしてしまいたいと思った。

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ああ…108達成ならず…

105:リレー小説_現代パラレル「イチャイチャ旅ティクス」17_帰り道に寄り道③

設定:21才大学生イタチ×16才高校生サスケ。同居実家暮らし。できてます。
担当:イタチ視点→式、サスケ視点→春壱
形式:リレー。
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 サスケの言葉を切っ掛けに、奪い合うように接吻ける。
 ダウンジャケットの前を開くのももどかしく、脱がして捨てた。セーターの上から、ズボンの上から、煽るように撫でて揉み込む。
「あ…あっ…アッ…!」
 サスケが体を快楽に捩るごと、その髪が壁にぱさぱさと擦れる。
 首に抱きつかれ、そのままベッドまで抱き上げた。軋みながらベッドが二人分の体重を受け止める。
 おれがコートを脱ぐ間、サスケもまた下着ごとセーターをベッドの端に投げた。組み敷く前に体をベッドに倒してしまう。追いかけるようにして被さり、唇で、舌で、サスケの体を辿る。頬から耳の裏、首筋、鎖骨、それから昨日吸った肩にもう一度強く接吻ける。
 胸の尖りはサスケの高まりを示すようにもう固くなっていた。指で引っ張り転がし、「痛い」と声が上がってから吸い付いて慰める。
「あん、兄さん…兄さん…っ」
 おれの下でサスケの体が戦慄く。もうじっとしてはいられないらしい。腰を捩り、脚をもぞもぞと擦りあわせている。
 呼吸は細く速かった。
 もともと感じやすい体ではあったが、これほど善がるのは今日は体の全て心の全てをおれに開いてくれているからだろう。
 もっと早くに、ずっとこんな気持ちにさせてやりたかった。
 熱っぽい眸で見上げられ、性急かとは思ったが、サスケの股間に手を滑らせた。ベルトを金具を解いて前を緩める。サスケが腰を上げたところでズボンも下着ごと取り去った。
「寒いか?」
「…平気だ」
 おれも脱いで肌を合わせる。抱き合うとそこから溶けていってしまいそうだった。

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きりがいいのでいったんキル!でも続いても私担当のシーンなので自分で自分にパスだっ。

104:受難パパお借りしました

式さん家の受難パパお借りしました。
*式さんの了解は頂いております。




「兄さん、兄さん!今日は一緒にお風呂はいろ!」

アカデミーから帰ってきたイタチの袖をサスケが引く、我が家のお決まりの光景に表立って顔にも言葉にも出さないが微笑ましく思う。

「今日は7時からポ○モンあるからそれまでにでるよ!」

「わかったわかった」

ぱたぱたと遠ざかっていく足音とやがて聞こえてくるざぶざぶとお湯をかける音とはしゃぐ声。

ああ、本当に平和だ。

 

 

―数年後
大晦日のうちは家。
PM6

 

「サスケ、紅白が始まる前に風呂に入ってしまおう」

「ああ、そうだな」

そう言うと二人同時に立ち上がる。

「おい、なぜサスケもついていくんだ」

「二人で入った方が手っ取り早いから」

んん?!

待って、おかしい。その発想おかしいから。


「今からなら一人ずつ入っても間に合うだろう?」

なぜ狭い思いをしてまで二人で入る必要があるのか。そう言うと

「一人ずつなんてナンセンスだ。父さん、今日は大晦日だから夕飯は蕎麦だ。いつもと違って夕飯まではそんなに時間がないんですよ」

そう言って居間を出ていった。

あ、そう。

ていうかお前今親にナンセンスって言っただろ。コノヤロー

 

「サスケ、背中流してやろうか?」

「それくらい自分でできる!」

遠ざかる足音とやがて聞こえてくるざぶざぶとお湯をかける音と、話し声。


解せぬ・・!


式さんの書く受難パパ大好きです!

今年もあと35分。紅白とかもうどうでもいい・・

103:リレー小説_現代パラレル「イチャイチャ旅ティクス」16_帰り道に寄り道②

設定:21才大学生イタチ×高校生サスケ。同居実家暮らし。できてます。

担当:イタチ視点→式、サスケ視点→春壱

形式:リレー

 




腹のあたりでどろどろと熱が澱むのを感じる。

キスをされ乱されたからか、イタチの言葉に反応しているのか。

否、そのどちらもだ。

「本当だな?本当に何処にもいかないんだな?」

ずっと不安だった。

目が覚めたときイタチはまだ家にいるだろうか?
イタチはちゃんと帰ってくるだろうか?
明日にでも出ていくと言い出さないだろうか?

根拠のない不安がいつでも心の隅で燻り、じりじりと胸を焼いた。

イタチと体を繋ぎ合う関係になっても不安は消えなかった。むしろ大切にされればされるほど、思えば思うほど、シミのように不安は広がった。

その理由を、本当は知っている。

「お、俺が・・兄さんとしたいのは・・」

俺の頭を抱くイタチの腕を解き、イタチの瞳を見つめる。イタチはじっと俺の次の言葉を待っている。

「俺が兄さんを愛してるからだ」

心臓がどくんとひときわ大きく跳ね、全身から血の気が引いていく感覚と、羞恥で顔が熱くなる感覚とが同時に押し寄せ、目が眩む。

兄と弟という線を越えて愛しているのだ。どうしようもなく。

本来あってはならないことだ。だから不安になる。
いつかイタチがこの関係に見切りをつけるために出て行ってしまうかもしれない。引き際に関しては潔すぎるほど潔いイタチが、「サスケの将来のため」銘打ってある日突然ただの兄弟に戻ってしまうかもしれない。それが本来の姿だとわかっていても、俺はもう一人の人間としてイタチを欲してしまった。イタチの孤独も優しさも何もかも。だから―

「だから、抱いてくれ。兄さんに抱いてほしい。俺は兄さん以外いらない」

 


たったこれだけ書くのにえらい時間かかってしまった・・
時間がNeeeeeeeeeeeee!!!

そんなわけで、例のアレよろしくです!式さん!

102:うちはフガクの受難_小ネタ8(暗部21才イタチ×中忍16才サスケ)

暗部21才イタチ×中忍16才サスケ

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■12月31日大晦日の22時
 こたつで一家団欒うちはさんち。
「…ちょっとあついな」
 みかんを剥いていたサスケが言う。
 そうかしらとフガクにお茶を淹れていたミコトが返す。
 それじゃあアイスクリームでもコンビニに買いに行こうかとサスケの剥いたみかんを横から取っていたイタチが提案する。
「なんでそうなる」
「あついんだろう」
「そうだけど」
「じゃあ決まりだ。ほら行くぞ」
 しゃーねーな。サスケは最後のみかんを口に入れて立ち上がった。
 母さんにもひとつお願いね、という言葉に送り出された。



■12月31日大晦日の22時30分
 木の葉コンビニエンスストアでお買い物うちは兄弟とばったり出会ったカカシ先生。
「よっ、おふたりさん」
「こんばんは、カカシさん」
「よお」
「仲良く揃って買い物?」
「ええ、ちょっとアイスクリームを買いに。カカシさんは?」
「ん、年越し蕎麦でも買おうかなってね。でもサスケはアイスクリームなんて食べられるの?甘いもの、苦手でしょ」
「…っせーな。ほっとけ」
「サスケ。先生にそういう口をきくな。ですがご心配には及びません。ほら」
 と、イタチがカカシに提げていたカゴを見せる。
 雪○だいふく。
 ピ○。
 パ○コ。
「半分ならサスケも食べるそうなので」
「…あ…そぉ…」
 声、かけなきゃよかったな。
 カカシは「兄さん、肉まんも半分ずつしよーぜ、アンタも半分くらいなら食べれるって前言ってただろ」「そうだな、半分こするか」と見つめ合う兄弟に今年最後の溜息を吐いた。

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雪見だいふくはおいしい。

101:原作終了後パラレル_兄さんねこになる

原作終了後、兄さん猫になる。

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 生まれ変わったら、猫になった。
 身軽であることをいいことに、あちらこちらを流れたら、サスケの許に辿り着いた。
 昔は逆だったのになとある種の感慨に耽りながら頭を撫でられ、「食うか?」と差し出された餌を食む。
「お前から、少しだがチャクラを感じるな」
 どうだおれと口寄せ契約をするかとサスケがそう言うので、それも悪くないなと思った。
 餌を食み終わり、足で拭った口を今度サスケの指先に持って行く。
 甘噛みをして、すっかりサスケが油断をしたところで噛み切ってやった。
 お前とサスケは声を鋭くしたが、構わずぷくりと浮いてきたサスケの血を啜る。
 止まる頃には舐めて清めた。
「本気にしたのか」
 サスケが言う。
 無論だと答えたら、にゃあと鳴いただけになった。
 そういうわけで、おれの猫の体にも久しぶりにうちはの、サスケの血が流れることになった。
 猫の身にもなかなか満足をしている。
 
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萌える展開くれ!とお願いしたら、「猫やろ」と言われたので猫を書きました。

100:原作終了後パラレル_兄さん生き返り同居設定

原作終了後、兄さん生き返り設定。木の葉の里で二人暮らし。

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 冬の昼前、座敷の畳に巻物を広げていた兄さんの膝に一匹の黒猫を見つけた。
 昨夜から降り続く雪が障子戸から薄く透けて明るい。どさん、と庭に植えた南天から雪が落ちる。しかし猫は兄さんの膝の上、間延びした欠伸をするだけだ。
「忍猫、じゃねーな」
 どう見ても、ただの猫だ。
 兄さんはその辺の路地にいた猫だと言った。
 
 
「拾ってきたのか」
「いや、勝手に付いて来た」
「飼うのか」
「そういうつもりはない」
 これまでも勝手に上り込んでは勝手に出て行っていると、アンタは本当に頓着をしない。
 だからこうして膝の上で好きに振る舞われることも簡単に許しちまうんだ。
 ふと、うちはが猫と縁の深い一族だったことを思い出す。
 チャクラを与えて忍猫、口寄せになんかは使わないのかと訊いてみる。
 イタチは猫の頭を撫でた。猫は喉を鳴らす。
「こいつは裏の路地の野良で幸せだろうさ」
 力を持つことが幸福とは限らない。
 おれはそうだなと頷いた。
 平穏は雪のようにこの辺りに降り積もっている。

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にゃんにゃん。