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概要:「NARUTO」女性向け二次創作テキスト共同サークル企画・連絡所  傾向:うちはイタチ×うちはサスケ

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102:うちはフガクの受難_小ネタ8(暗部21才イタチ×中忍16才サスケ)

暗部21才イタチ×中忍16才サスケ

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■12月31日大晦日の22時
 こたつで一家団欒うちはさんち。
「…ちょっとあついな」
 みかんを剥いていたサスケが言う。
 そうかしらとフガクにお茶を淹れていたミコトが返す。
 それじゃあアイスクリームでもコンビニに買いに行こうかとサスケの剥いたみかんを横から取っていたイタチが提案する。
「なんでそうなる」
「あついんだろう」
「そうだけど」
「じゃあ決まりだ。ほら行くぞ」
 しゃーねーな。サスケは最後のみかんを口に入れて立ち上がった。
 母さんにもひとつお願いね、という言葉に送り出された。



■12月31日大晦日の22時30分
 木の葉コンビニエンスストアでお買い物うちは兄弟とばったり出会ったカカシ先生。
「よっ、おふたりさん」
「こんばんは、カカシさん」
「よお」
「仲良く揃って買い物?」
「ええ、ちょっとアイスクリームを買いに。カカシさんは?」
「ん、年越し蕎麦でも買おうかなってね。でもサスケはアイスクリームなんて食べられるの?甘いもの、苦手でしょ」
「…っせーな。ほっとけ」
「サスケ。先生にそういう口をきくな。ですがご心配には及びません。ほら」
 と、イタチがカカシに提げていたカゴを見せる。
 雪○だいふく。
 ピ○。
 パ○コ。
「半分ならサスケも食べるそうなので」
「…あ…そぉ…」
 声、かけなきゃよかったな。
 カカシは「兄さん、肉まんも半分ずつしよーぜ、アンタも半分くらいなら食べれるって前言ってただろ」「そうだな、半分こするか」と見つめ合う兄弟に今年最後の溜息を吐いた。

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雪見だいふくはおいしい。
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101:原作終了後パラレル_兄さんねこになる

原作終了後、兄さん猫になる。

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 生まれ変わったら、猫になった。
 身軽であることをいいことに、あちらこちらを流れたら、サスケの許に辿り着いた。
 昔は逆だったのになとある種の感慨に耽りながら頭を撫でられ、「食うか?」と差し出された餌を食む。
「お前から、少しだがチャクラを感じるな」
 どうだおれと口寄せ契約をするかとサスケがそう言うので、それも悪くないなと思った。
 餌を食み終わり、足で拭った口を今度サスケの指先に持って行く。
 甘噛みをして、すっかりサスケが油断をしたところで噛み切ってやった。
 お前とサスケは声を鋭くしたが、構わずぷくりと浮いてきたサスケの血を啜る。
 止まる頃には舐めて清めた。
「本気にしたのか」
 サスケが言う。
 無論だと答えたら、にゃあと鳴いただけになった。
 そういうわけで、おれの猫の体にも久しぶりにうちはの、サスケの血が流れることになった。
 猫の身にもなかなか満足をしている。
 
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萌える展開くれ!とお願いしたら、「猫やろ」と言われたので猫を書きました。

100:原作終了後パラレル_兄さん生き返り同居設定

原作終了後、兄さん生き返り設定。木の葉の里で二人暮らし。

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 冬の昼前、座敷の畳に巻物を広げていた兄さんの膝に一匹の黒猫を見つけた。
 昨夜から降り続く雪が障子戸から薄く透けて明るい。どさん、と庭に植えた南天から雪が落ちる。しかし猫は兄さんの膝の上、間延びした欠伸をするだけだ。
「忍猫、じゃねーな」
 どう見ても、ただの猫だ。
 兄さんはその辺の路地にいた猫だと言った。
 
 
「拾ってきたのか」
「いや、勝手に付いて来た」
「飼うのか」
「そういうつもりはない」
 これまでも勝手に上り込んでは勝手に出て行っていると、アンタは本当に頓着をしない。
 だからこうして膝の上で好きに振る舞われることも簡単に許しちまうんだ。
 ふと、うちはが猫と縁の深い一族だったことを思い出す。
 チャクラを与えて忍猫、口寄せになんかは使わないのかと訊いてみる。
 イタチは猫の頭を撫でた。猫は喉を鳴らす。
「こいつは裏の路地の野良で幸せだろうさ」
 力を持つことが幸福とは限らない。
 おれはそうだなと頷いた。
 平穏は雪のようにこの辺りに降り積もっている。

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にゃんにゃん。

99:現代パラレル(大学生21才イタチ×高校生16才サスケ)

現代パラレル_大学生21才イタチ×高校生16才サスケ。お蔵入りネタ放出だ! 
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 ネットに繋げていた携帯電話の画面が、メールの着信を告げる。
 開けば、中学の頃の友人からだった。近々集まるらしい。その誘いだ。
 おれは、どうもメールの返信を先送りにしてしまう悪癖がある。一言で返せない内容なら尚更億劫で、用件は電話で済ませてしまうことのほうが多い。
 今回の内容などはまさにそうで、電話でやりとりをする方が早いに違いない。予定はいつがいいか、と訊ねるメールを眺める。
 けれど、ここはイタチのマンションだ。掛かってきたならまだしも、隣にイタチがいるというのに電話をおれから掛けるのは気が引ける。
 どれほど入り浸っていても、ここはおれの家ではないのだ。
 メール画面を閉じた。後で、家に帰ったときにでも電話を入れればいい。そうだそうしようとして、だがふと思い直す。
 受信boxから先ほどのメールを選択した。返信ボタンを押す。
 隣のイタチは開いたノートパソコンに広げた資料の数値を打ち込むのに忙しい。
 なんでもない日曜日の昼下がり、おれはどうしようもなく暇を持て余していた。
 資料のページはまだざっと十ページ以上もありやがる。

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あと3時間10分!わたし、足引っ張ってる!ごめんなさいごめんなさい!まだあきらめんぞぉぉぉお!

95:現代パラレル_高等部生18才イタチ×中等部生13才サスケ

副題「兄さんは図書委員」 この話の半月後くらい?

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 遅いな。サスケはそう思い、凭れていた正門の石造りの柱から背を離した。
 学校指定のコートと今日も兄から貸してもらったマフラーで覆われたところは温かいが、真冬の風に晒された頬は痛い。
 西の空に僅かに朱を残し、日は疾うに暮れている。サスケの頭上は夜だった。
 一緒に帰るなら正門で待っておけ。
 そう言った兄に従いここにいるが、いつもは遅くとも十分ほどでやって来る兄が、今日はなかなか姿を見せない。
 少し迷って、サスケは校内にとって返した。すれ違いになっても携帯電話がある。問題ない。そう踏んだ。
 だが、図書棟まで来て、サスケの足はぎくりと止まった。最終下校の時刻を過ぎたはずだというのに、閉じられた扉の奥に人の気配がある。なにを言っているかまでは分からないが、兄と誰か、女の声だ、が話をしていた。
 こんな場面に遭遇するのは初めてではない。もう何度もあった。ただ馴れない。それだけだ。
 イタチはもうすぐこの学園を卒業する。遠い大学へ進学する。家も離れる。だが、それでもサスケはイタチの弟だ。本当に離れてしまうわけではない。盆や正月くらいには、あるいは気まぐれの休みの日なんかには会えることもあるだろう。比べて例えば今この扉の内にいる彼女はどうだ。もう二度とここを卒業したらイタチには会えない。
 だからだろう、このところイタチのこういった場面に出くわすことが多くなった。
 扉の内では話がまだぼそぼそと続いている。
 どうせムダだ。イタチは断る。サスケは確信していた。イタチに彼女があった節は幾度かあるが、結局長くは続かなかった。
 扉が開く。サスケより歳上、高等部の女生徒が出てくる。ちらりと互いに視線を交わしたが、特段掛け合う言葉もない。足早に去る彼女のスカートのひらめきが廊下の向こうに消えるのを待って、サスケは図書棟の扉を潜った。
 イタチはもう何事もなかったかのように片付けを始めている。
「美人だったんじゃねーの」
 言うと、
「お前の方が可愛いよ」
 とからかわれる。
 無性に腹が立った。それは名前も知らないがけれど先程の女にあまりにも不誠実なんじゃないかと思った。
 イタチを睨む。
 すると彼は片付けの手を止め、こちらへ一歩詰めた。その分だけサスケが下がる。端には滑稽にもそれを繰り返す内、背後の書架に追い詰められた。古い本独特のにおいが鼻を擽る。イタチはもう目の前だ。
「本当だ、サスケ」
「な、に、言ってやがる」
 なんと返していいか分からない。
 覆い被さられるように体が、顔が、寄せられる。逸らしても距離は離れない。
 口許を覆っていたマフラーが貸してくれたその兄によって、手を差し入れられ緩められ解かれていく。
 キスをするように唇に触れたイタチの指先の感覚だけが、サスケの全てになった。

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よし、リレー続き書きます!

92:原作沿い


 追いかけているはずの背にいつまでも追いつけない。
 それは、ずっと、少しだけ先を、でも隣を、並んで歩いてくれていたからなのだと、主を失くし途切れてしまった足跡を見つけて知った。

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「ロストマン」を聞きながらのサスケ。

91:木の葉平和パラレル(暗部18才イタチ×下忍13才サスケ)

木の葉平和パラレル 暗部18才イタチ×下忍13才サスケ ハンデレサスケシリーズ

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 朝九時、その十五分前。偶々通りかかった里の通り沿いの店に行列ができていた。店はまだ開いてはいない。みな開店を待っているのだろう。
 その行列の中にサスケは知った顔を見つけ、そしてあちらもこちらに気付き声を掛けられた。
「サスケくん!」
 サクラといのが大きく手を振る。
 サスケはポケットに突っ込んだ手を出すことはなかったが、無視をすることはなく行列からは少し離れて二人が並ぶ店を見上げた。
 甘栗甘。里一番の甘味処だ。
「こんな朝からわざわざ並んでいるのか」
 嘆息交じりに言うと、ふたりは「だって」と口を揃えた。
「一日個数限定のお団子なんだから!」
「任務のない日じゃなきゃ買いに来られないし」
「…そうかよ」
 勢い込むふたりに若干押される。
 だいたいサスケには興味のない話だ。甘いものは好きじゃない。
 話を早々に切り上げ、「じゃあな」とふたりに別れを告げ、歩き始めて十歩。
 一日個数限定の団子。
 任務のない日でなければ手に入らない。
 サスケは好きではない甘いものが好きな奴が今日久しぶりに帰って来る。
「……」
 戻って十歩。
「あら、サスケくんも並ぶの?」
 サクラの問いにサスケはふいと目を逸らしそっぽを向いた。

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帰って来た兄さんの文机に、ちょんまり団子の箱が乗っている、と。
「ただいま」って言ったのに、「おかえり」とも言わず、「ん」とだけ返事したサスケが照れていただけだと兄さんは勿論気付くのでございます。

90:いつかどこかのイタチとサスケ

いつかどこかのイタチとサスケ

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■ジャンプコミック「NARUTO」44巻
403_涙
『お前にオレの力を分けてやった』
『その力…使う日が来なければいいがな』

■ジャンプコミック「NARUTO」58巻
549_イタチの問い!!
『九尾の力をコントロールしたというのか…ここまで成長するとはな…』
『…やはりお前に託して正解だった…』
550_別天神
『それを正す事ができる者はお前しかいなかった』
『弟はお前のような友を持てて幸せ者だ』
552_火影の条件…!!
『一人で無理をしようとするな』
『それにお前はシスイの眼以上のものを持っている…それはシスイと同じ心だ』
『今度は…それこそ仲間にまかせるさ』



「うん?サスケ、本棚の整理をするんじゃなかったのか。もう年末、31日の大掃除だぞ。早く片付けろ」
「…兄さんは…」
「?」
「兄さんは…おれよりナルトの方がいいのか…?」
「サスケ。お前、突然なにを…」
「そうなんだな…そうなんだなッ、兄さん…!」
 サスケの手の中で握りしめられるものの正体にイタチはようやく気付くが、もう遅い。
 彼の弟は深く項垂れてしまっている。

 
 ずーん…
「サ…サスケ…それはだな…」
 ツーン
「……(だめだ、拗ねた)」
 年越しはまだ遠い。

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ナルトと兄さんは良い友達になれそうな気がする!信頼し合えるというか。
サスケはやっぱり兄さんにとっては弟なので、ナルトへの信頼とはまたちょっと違う気がするんだな。
兄さん、けっこーナルトには素を見せているなあと思います。
あと読み返していて58巻88ページの兄さん、自分の「失敗」を突きつけられて表情変えているところが萌え。小さな3コマだけど。そしてここで切り替えもしているのがすごい。
サスケのことになると表情変えるところが萌え!

80:うちはフガクの受難_小ネタ7(暗部21才イタチ×中忍16才サスケ)

暗部21才イタチ×中忍16才サスケ
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 任務の日の朝、そろそろ支度をしようとベッドから体を起こしかけたイタチの部屋着を布団の中から引っ張るものがあった。
「ん…まだ行くな…兄さん…」
 寒い、と寝惚け眼のサスケが言う。
 まだきっと半分は眠りの中だ。
 部屋は冬の気配に満たされている。
「…あと少しだけだぞ」
 イタチは彼を抱くようにしてまた横になった。



■盛大に遅刻をしたことへのイタチの言い訳とダンゾウさま
「サスケの望むような兄を演じていただけだ」
「……」

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おれはダブルスパイだから怪しまれないようにしただけだと言い張る兄さんェ…。

http://www1.odn.ne.jp/~cij24740/naruto021.html の反対。 

77:うちはフガクの受難_小ネタ6(暗部21才イタチ×中忍16才サスケ)

暗部21才イタチ×中忍16才サスケ
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「サスケー」
 風呂場の方から聞こえてきた少々籠ったようなイタチの呼び声に、こたつで巻物を熱心に読み解いたサスケは「んー」と兄には決して届かないだろう返事を返した。
 余程先が気になるのか巻物からは目を離さず、こたつの中でもぞもぞと手を動かす。それからもう一度なされた催促に、いかにも億劫気にサスケはこたつの中から取り出したイタチの部屋着を手に居間を出て行った。
「…おい、あれは…」
 目の前で起こった一連を、偶々背後を畳んだ洗濯物を持って通る妻に問う。
 するとミコトは「はいはい」と笑った。
 隣に膝をついて、フガクの寝巻をこたつに入れる。
「あなたの分も温めておきますから」
 いや、そういうことじゃない。
 フガクは晩酌の熱燗をちびりとやった。

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イチャ旅の続きを書けなくてごめんなさい。明日がんばる。仕事は続くよ、どこまでも。